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最後の日常
「あんねー、おれねー」
「なんだよ。はっきり言えっつーの」
「んじゃ言うけど。おれ、死ぬんだって」
「だから、おれの思い出作りに付き合ってよ」
期間は彼が死ぬまで。
「おれ、いま、いきてるよ」
分かってる。だって、あなたの身体はこんなにも温かい。
心臓はこんなにもたくさん脈打ってる。
純愛なわけがない。こんな悲しい恋が。
綺麗な恋じゃなくて良い。
あなたがそばにいてくれるなら。
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