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そんな感じであっというまな放課後。
「楓ー。」
千晶が私を呼ぶ。うぅっ…せっかく千晶サマと帰れるのに~(泣
「ごめん千晶サマ~。先生に呼び出しくらっちゃった☆」
「死ね。じゃぁ私は先に帰るわ」
じゃぁね、と手を小さく振って千晶は教室を出ていった。
……………。
なんともいえない私はとりあえず職員室へトボトボ歩く。
千晶サマ…最近口悪くなっちゃった…。
でもそこが好き…!!(自称千晶LOVE)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――...
つ、疲れた…。
なんでよりによって私が先生の荷物運びの手伝いしなきゃなんないのよ?!
心で先生に毒を吐き早足で教室へと向かう。
もう誰も居ないよなぁ~…
そう思いつつもちょっとした期待を込めてドアを開ける。
ガラッ
………………………………………………………………。
「あ………槙、さん?」
自分が呼ばれたのを認識するのに約2秒。
ななななぜ?!
そう。
教室に人はいた。いたけど…よりにもよってなぜ彼……?!
座って本を読んでいた彼はまさしく学園の王子様・北条くんであった。
うぇ…こんな展開、少しは期待していたが今回は予想外だ。
とりあえず声を掛けられたっポイので一応「あ、うん」と言っておく。
もっと愛想よく出来ないのか自分。我ながらちょっと悲しいな…(泣
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