鬼ごっこ

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僕たちはまず、空港を出ることにした。 まだ鬼ごっこ開始までは数分時間があった。 空港を出るとそこには不思議なこうけいが目にうつった。 目にうつる全ての人たちがただ前を向き呆然と立っているのだ。 僕たちは思わず足が止まり、目を奪われたようにそのこうけいに見とれていた。 よく見ると立っている人全てが目をつぶっている。 「なんだよ、どうしたんだよ」 亮は恐れるように言った。 僕も訳がわからずただ見ているだけだった。 「ゲーム開始まではまだ数分時間があります。 とりあえずひとけの少ない場所にいきましょう。」 真は冷静に言った。 「あ、ああ、そう、だな・・・こいつらも、鬼、なん だよな・・・」 僕たちは急ぎ空港を後にした。
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