虚像

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なにもかも (そう、この世にあるものすべて) なに一つさえ (そう、この世界そのものが) 真実なんて 教えてはくれないから (なにがうそでなにがほんとなの) 僕らはいつだって 嘘に塗れた言葉のなかで 正しいことがわからずに 正しさを求めて泣いているんだ 愛したことはホントなのに 今となっては それすら 世界の嘘に飲み込まれて どこまでがホントの気持ちなのか わからなくなって。 愛していることはホントなのに これ以上の嘘で 君を汚したくなくて 重い引き金に手をかける もし君がいなくなったら ぼくの世界は すべての音を亡くすだろう もし僕がいなくなったら 君の世界は すべての嘘を亡くすのだろうか 誰だって (そう、この世の人たちすべて) 誰一人さえ (そう、この世界そのものが) 心を亡くして嘆いているのだから (虚像の愛は温かいの) 僕らはいつだって 嘘に塗れた言葉のなかで ホントの気持ちなどわからずに 綺麗な愛を求めて叫んでいるんだ もし君がいなくなったら 僕の世界はすべての心を亡くすだろう もし僕がいなくなったら 君の世界はすべての愛を亡くすのだろうか せかいがうそのあいでうめつくされるまえに ぼくはきみをこくからすくいだしてあげたい
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