◆太陽と月◆

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「それで? 用は?」 華月は少女と真向かいのソファーに座り、缶コーヒーを開けながらそう言った。 「しらばっくれないで……何をやったか……自分で分かってるはず……」 女の子の目は鋭く、喋るだけで華月は威圧感を感じる。 「……悪いね。分からないよ」 「……先日……捕虜として捕まえてた……セイバーナイトが……姿を消した……」 「へぇー」 華月はコーヒーを飲みながら、女の子の話しに興味が無い感じで聞いている。 しかし、それでも女の子は話しを続ける。 「森羅公園の出来事……私の人形を通して見てた……弟さんに渡した猫と……姿を消した猫……すごく似てる……」 「……それが何か?」 「立派な裏切り……でもまだリーダーには……報告してない……私だから……よかったけど……他の人が見てたら……首飛んでたよ?」 「次から気をつけるさ」 華月は缶コーヒーを飲み干し、缶をごみ箱に投げた。 缶は大きく孤を描きながら飛んでいき、そして見事に外れる。 「……弟さんが……大事なんでしょ?」 「俺らの計画、第一段階で、まず一般人は生き残れない。可能性があるのは武器猫の所持者だ」 「……だから……力を与えた……」 「生き残ってくれりゃ、なんでもいいさ」
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