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(ダークナイトから隠れてても、匂いで分かっちゃうのか……まぁ隠れる気はないけど)
煉がそう思っていると、気になる事があったのか、今度は里奈が質問した。
「じゃあダークナイトは私達の家も分かるの? それだと夜中に襲われるんじゃ……」
これには菊が答えた。
「その心配は多分無いかと。匂いと言っても、目の前にいるぐらい近付かないと猫の見分けは出来ません。所詮は猫なので……」
菊の答えを聞いて、里奈はホッとした。
家に居る時まで、気を張り巡らさなければいけないという心配はなくなったからだ。
「次は、ダークナイトの計画って征服でしょ?」
煉が聞くと……
「うむ、異世界では征服されたからそう思っていたが、あの弓男は征服ではないと言っていた。もしかしたら、ダークナイトは人間に従っているのではないかと思っている」
里奈はそれを聞いて……
「ってことは、こっちの世界での奴らの計画は人間が考えたってこと?」
「うむ、計画というのがまだよく分からないが、用心はしておかないとな」
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