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ダン……!!
真夜中の住宅街に銃声が響く。
「よし! 当たった!」
銃声の元凶は泰陽だった。
森羅公園の出来事から、土日を挟んで三日経った。
あれから、煉の具合もよくなり、三人と三匹は夜になるとダークナイトの数を減らすのと、実戦に早く慣れる為にダークナイトと戦っていた。
敵はほとんどがCクラスで、猫に操られて戦う奴ばかり。
もちろん人に攻撃することはなく、極力猫を狙っていたが、泰陽が遠くから猫を狙撃出来る為、苦戦することは一度もなかった。
そして今日もダークナイトを三匹倒せた。
「いやー、俺、大活躍じゃね?」
双銃をかっこよくホルダーにしまいながら、泰陽は言った。
「銃があるからよ。だから晴也が大活躍してるの」
里奈は泰陽の言葉を否定するようにそう言った。
「晴也はパートナーだぜ? 晴也の活躍は俺の活躍なんだよ。だから、里奈ちゃんもそろそろ俺に惚れるべきだ」
「あんまり調子乗ってるとぶっ飛ばすわよ?」
「リアルにすいません」
里奈の本気の殺気を感じとった泰陽は土下座して謝った。
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