◆合同合宿イエーイ!◆

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体育館。 「えー……それでー……な訳で……これで終業式は終わります。」 校長先生の長くも短い話しは終わった。 生徒達は体育館の蒸し暑さに校長先生の話しが加わり皆が皆、だるそうな顔をしていた。 生徒が教室に戻ると、一部の生徒にとっての地獄の時間が始まる。 「よーし、おまえらー! 通知表を渡すぞー!」 担任の先生は笑顔で言った。 「何だってーーー!?」 頭を抱える泰陽。 「うそっ!?」 絶望を感じたかのような表情の里奈。 里奈と泰陽は通知表の事を忘れてたみたいだ。 ちなみに通知表は10段階評価。 そして、先生は名前順に生徒を呼んでいき…… 「次は木村ー!」 里奈は通知表を受け取ると、恐る恐る成績を見た。 「ふぅ、初っ端から4以下は一つもなかったー」 里奈はホッとして、呟いた。 「次ー! 斎藤ー!」 煉は通知表を受け取り、普通に見る。 「うん、普通かな」 「どれどれ、煉の成績は?」 里奈は煉の後ろから覗き見ると驚愕する 「すごっ!? 8と9ばっか!」 「10取れなかったから、普通だよ」 そして今度は…… 「空井ー!」 「よっしゃ! 来いよ!!」 泰陽は元気よく通知表を受け取り、成績を見てホッとした。 「初っ端、1以下はなかったぜ!」 「じゃあ2はあるんだ」 煉は呆れていた。
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