◆何者!?◆

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「か、刀が喋ったぁ!!」 「ええい、うるさい!! 敵が来るぞ!!」 「アアアァァァ!!」 でたらめにレイピアを振る男性! 煉はその大ぶりな動きに合わせてかわしながら後退する。 「な、なんだこの人……様子が変だよ!」 「あの男はレイピアに操られているのだ」 刀がそう言うのと同時に煉は近くにあった膨らんだゴミ袋を男性に投げつける。 男性は怯み僅かに後退した。 「ぶ、武器が操る!?」 「うむ!! ダークナイトに属する武器猫は選ばれていない人間を強制的に操り武器を具現化させてしまうのだ!! それだと人間の体力を限界以上まで削ってしまい最悪の場合、死んでしまう!!」 「し、死ぬ!?」 もはや、猫の言うことは煉の頭の許容量を超えている。 しかし、この状況が何よりも猫の言葉を裏付ける。 「あ、あの人死んじゃうの?」 「そうならない為には、奴からレイピアを手放させる必要がある。少年頼んだぞ!!」 「む、無茶言わないでよ!」 そう言いながらも煉は刀を構えていた。
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