◆合同合宿イエーイ!◆

11/71
前へ
/845ページ
次へ
「旅館は行ったことが無いですから、合宿が楽しみです」 「だろ!?……てかそろそろ練習始めるか。おい!! 1年、2年集合ーー!!」 啓吾の掛け声で、練習は始まった。 特に3年生は、次にある大会で最後なので張り切っていた。 しばらくすると…… 「おーい! 煉、一勝負しねぇか?」 啓吾が竹刀で肩を叩きながら、勝負を申し込んできた。 「いいですよ。前は僕が負けたから、リベンジしますよ」 煉もやる気だ。 「俺はアレでやっていいか?」 「あ、はい。大丈夫です」 煉の承諾を得ると、啓吾は短い竹刀を持って来た。 実は剣道では二刀流がある。 その際、片方は決められた長さ以内の短い竹刀でなければならない。 二刀流は高校生以下は禁止されているが、啓吾のお父さんは剣道の二刀流を得意としており、啓吾もそれに影響され、公式試合以外で、たまに二刀流で勝負することがあった。 そして二人は防具を着用し、位置に着いた。 審判は2年生がやってくれる。 「リベンジマッチだ」 煉の顔は気迫に満ちている。 「たたきのめしてくれるわ」
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10773人が本棚に入れています
本棚に追加