◆合同合宿イエーイ!◆

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「始め!!」 2年生が言った瞬間…… スパァァァン……!! 竹刀のぶつかる音、いや勝敗が決まった音が体育館に響く。 二人はいつの間にか、背を向け合っている状態。 勝負は一瞬だった。 煉は防具を外すと、悔しそうな表情をしている。 「負けた……」 「ハッハッハ! 後輩には負けねぇよ」 啓吾は笑顔で言った。 「早かった……(しかも片方の竹刀は使ってない。実質、竹刀一本で負けたのか)」 始まった瞬間、煉は啓吾の胴を狙ったが、短い竹刀で弾かれ、そのまま小手を取られた。 「よーし、今日は練習終わりだ! 明日朝早いから、早めに寝ろよ!」 啓吾の掛け声で、皆片付けを始め、帰り支度をし始めた。 ついでに顧問の先生はメニューを考えるだけで、部活の指揮は部長の啓吾がやるように言われていた。 煉は支度を終えると、学校を出た。外はすっかり夜だ。 帰りの途中、煉は考え事をしていた。 (先輩すごかったな。やっぱり踏み込みの早さが段違いだ……) コンビニの前を通った時…… 「あれ!? 煉じゃん」 里奈と菊がコンビニからでてきた。
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