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日本の北の地。
ここにも、華月率いる芹隊とは別の隊が地下に基地を作っていた。
隊長専用の個室。
「どういうことだ!!」
目の前にあるテーブルを叩きながら怒鳴り声を上げたのは《轟木 剛（ﾄﾄﾞﾛｷ ｺﾞｳ）》。
御形（ｺﾞｷﾞﾖｳ）隊を率いる隊長。身長は２メートルを越え体格もがっちりしている。
髪をツンツンに上げていて、かなりの短気。
怒鳴り声の対象は、左目の瞳が赤く、ゴスロリの真っ黒の服を着ていて茶色のロングヘアー、そしてぬいぐるみを大事に抱える女の子。
「……リーダーは……どうでもいい……だって」
「どうでもよくねぇよ!! あいつは立派な裏切り者だ!! 何故、何の処罰も下らねぇ!!」
剛は更に声を上げる。
「……文句は……リーダーに……」
「文句じゃねぇんだよ!! 俺はなぁ、空井が裏切りそうな雰囲気だから、部下を見張りにまで付けたんだぜ!? そしたら、弟にセイバーナイトをあげるだぁ!? 立派な裏切りだろうが!!」
「……ただ、華月が……嫌いな……だけでしょ？」
「あったりまえだぁ!! なんであんなチャラ男が隊長なんだよ!! なんでリーダーに気に入れられてんだよ!!」
「……私に……聞かないでよ……」
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