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翌日。
煉と沙助は早めに起きた。
朝食を食べ終わり、顔や歯も洗い、後は学校に向かうだけだった。
「沙助、今日はぬいぐるみだからね!」
「まかせろ! 喋らないようにすればいいんだろ!?」
「うん、あと出来るだけ息止めてね」
「無茶言うな!!」
集合時刻が迫ってきた為、煉と沙助は家を出る。
相変わらず外は暑かった。
学校の校門が見えてくると、賑やかな声が聞こえてくる。既にほとんどが集まっているようだ。
「沙助、ぬいぐるみモードだ」
小さな声で、肩に乗ってる沙助に言った。
「ワカリマシタ。ヌイグルミモード、オン!」
「それロボットだよ!?」
学校には既にバスが何台か来ており、集合場所の体育館前に生徒が集まっていた。
「剣道部の皆はどこだろ」
煉が辺りを見回していると……
「おーい!煉、こっちだ!」
遠くから、啓吾が手を振っていた。
煉が啓吾の所へ行くと……
「よし、全員揃ったな。座席は適当でいいからバスに乗ってくれ」
「僕、1番遅かったのか……」
そして、部活毎にバスに乗り、3時間ぐらいかかる所へ走り出した。
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