◆合同合宿イエーイ!◆

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旅館はかなり遠くにあるため、バスは高速道路に乗った。 皆、目的地に着くまで、トランプをやったり、音楽を聴いたりと、時間の過ごし方は人それぞれだ。 そんな中、煉は窓際に座り隣は啓吾だった。 「煉、皆気になってたけど、そのぬいぐるみどした?」 啓吾はぬいぐるみモドキを指差しながら言った。 「ああ、えーと、これはお気に入りなんです」 「そうか。俺は大丈夫だが、他の先輩は生意気だの、ふざけてんのかだの言ってたから、気をつけろよ?」 「あ、はい。気をつけます」 この時、煉はいきなり聞かれて焦ったが、沙助もずっと同じポーズで汗だくだった。 「ならいい。じゃあ俺は寝る」 そう言って、啓吾は帽子を深く被り、寝始めた。 (先輩、寝ちゃった。僕も寝るかな) 煉も音楽を聴きながら、寝ることにした。 結局、学校を出発した30分後には、運転手以外全員寝ていた。
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