◆合同合宿イエーイ!◆

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現在、旅館の前にバスが5台止まっており、皆ぞろぞろとバスから降りた。 すると…… 「うおー!! 旅館でっけーー!!」 かなり大きな声で叫んだ男子がいた。 煉は声の主を見て驚いた。 「た、泰陽!?」 泰陽は煉に気付くと、こっちに来た。 「よう、煉! いやー高級っぽい旅館だよな!」 「いやいや、何で泰陽がいるんだよ! 部活やってないでしょ?」 「あぁ、そのことか。ほら、前に俺呼び出しくらったろ? それって実はこのことだったんだよ」 「いや、答えになってないよ! なんで来たかを知りたいの!」 「はぁ……お前さぁ、旅館って言ったらあれだろ!? 浴衣に混浴! 里奈ちゃんを激写するのさ! このデジカメで!」 泰陽は親指をグッ!と上に突き立てながら言った。 「……は?」 煉は呆れて物も言えない。 「だってお前、里奈ちゃんの浴衣なんて滅多に見れねぇぞ!? ただでさえ、里奈ちゃん人気あるんだから! 隠れファンクラブまであるぜ?」 「そ、そうなんだ」 「だから、浴衣姿をデジカメで撮って、ファンの奴らに自慢してやるんだ」 デジカメを構えながら嬉しそうに泰陽は言った。
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