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旅館の中は、華やかな内装で広かった。
旅館に入ると啓吾が美雪の所へ駆け寄る。
「美雪、部活関係無く女子は２階、男子は３階だから、女子はお前が案内してくれ」
「ハイ、わかりました。女子は私に着いて来てくださーい！
美雪は女子を先導しながら近くの階段を上って行った。
「ごちゃごちゃになんのは嫌だから、野郎共は別の階段から行くぞ」
男子は啓吾についていく形になった。
階段を上っている最中、泰陽が煉に小言で話しかけてきた。
「なぁ、煉。さっきお前んとこの部長と、東丘高校のマドンナが名前で呼び合ってたぞ？ 付き合ってんのか？」
「知る訳無いじゃんか」
「じゃあ後で部長に聞いてくれよ」
「嫌だよ。てか泰陽は部屋どうするの？」
「もちろん煉と一緒の部屋だけど？」
「えっ？ ３人用の部屋なのに４人とか嫌だな」
「まぁまぁいいじゃねぇか。俺、トランプ持って来てるから遊べるぜ？」
「僕は遊ぶ為に来てません!!」
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