◆合同合宿イエーイ!◆

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3階の広間に着いた。 広間からは5本の廊下に枝別れしていて、啓吾はそれぞれを順に指差し説明していく。 「ミントンはそっちの廊下の部屋、バスケはあっち、空手は向こうで、バレーはそこ。俺ら剣道はこっちだ。」 一つの廊下に6、7つぐらい部屋があり、ほとんどが3、4人用の部屋である。 「部屋割りは前にやっただろ? ドアの前に班員の名前が書いてある紙があるから、その部屋に荷物を置いてくれ。ついでに昼食時間までは自由時間だからな」 啓吾は部屋の鍵を配りながら、皆にそう言った。 そして、煉は自分の名前が書かれた紙が貼ってある部屋を見つける。 「さいとう、くさべ、ちあじ……それに小さく、そらいって書いてある。この部屋か」 煉は鍵を開け、中に入った。 部屋はそれなりに広く、一つのテーブルに4つ座布団があり、窓の傍にも椅子が二つ置いてあった。 「うおー!! 広いー!!」 泰陽は部屋に入ると、隅っこに荷物を投げ窓に走って行った。 「騒がないでよ、子供じゃないんだから」 はしゃいでいる泰陽を見て、煉は呆れていた。
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