◆合同合宿イエーイ!◆

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煉はしばらくぼーっとしてると、草部がトランプ片手に笑顔でやって来た。 「煉、トランプやんねーか?」 「いいよ、地味君もやる?」 隅っこで体育座りをしている地味に聞くと、地味は首を横に振る。 「地味すぎる僕にはトランプをやる資格なんてない……」 何故かふさぎ込んでしまった。 「トランプに資格なんて無いだろ」 草部はそんな地味に苦笑いして呆れつつも、トランプを切っていた。 「何やるの?」 「ポーカーでよくね? もちろん賭けは無しな」 ポーカーとは、トランプの数字やクローバー等のマークを揃えて役を作り、役の強さを競う、トランプの3大ゲームの一つだ。 草部はトランプを切り、煉に配ろうとした瞬間、部屋のドアが勢いよく開かれる。 「その勝負待ったーー!!」 部屋に入ってきたのは、ちょっと太った泰陽だ。 「ポーカー最強の俺様がいないと盛り上がらないだろ?」 親指で自分を指しながら、自慢気に泰陽は言った。 「……まぁ、人数多い方が楽しいからな」 そう言って、草部は泰陽と煉に慣れた手つきでトランプを5枚配る。
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