◆合同合宿イエーイ!◆

29/71
前へ
/845ページ
次へ
3人で円を作り座り、草部は5枚ずつ配り終えた。 「負けた奴、罰ゲームで布団敷く係ってよくね!?」 泰陽が笑顔で提案して来た。 「上等だ、バーカ。そうやって提案した奴が負けるパターンってのがあんだよ」 草部と煉は提案に乗る。 そして配られたトランプを一斉に見て、泰陽が叫んだ! 「デュエル!!」 「掛け声いらないから」 3人は手札を見ると、手札と睨めっこし始めた。 (ふむふむ、……俺は真のデュエリストだから、賭けてみるぜ!!) 泰陽は自信たっぷりの笑みを浮かべる。 (1ペア……こりゃ、キツイなぁ……とりあえず1ペアはホールドだな) 草部は何とも言えない表情をしている。 (ノーペア……やばい……勝てる気がしない……とりあえず1枚残して後は交換だな) 煉は手札が悪く、不安になったがポーカーフェイスを作る。 そして、3人共視線を合わせ、交換するカードは決まったみたいだ。 「じゃあ、僕から引くよ?」 そう言って、煉は1枚を残して、手札を捨て4枚手札を引く。 (煉の奴、手札悪いな) 泰陽は珍しく真剣な表情で、あれこれ考え込む。 (俺より手札が悪い奴がいたのか……) 草部はホッと安心していた。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10773人が本棚に入れています
本棚に追加