◆合同合宿イエーイ!◆

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その後、罰ゲームによって草部は4人分の布団を敷いた。 そしてしばらく経ち、就寝時間がやってきた。 顧問の先生が見回りに来るが、煉はそれをかい潜って外に行く。 沙助はあらかじめ外にいて、里奈にはメールで誘ったところ修行に付き合うようだ。 旅館を少し離れた森の中。夜中だけあって、外は暗かった。 「それで何するの?」 里奈はヒールリングを腕にはめてやる気を見せている。 「とりあえず組み手かな……」 煉は肩に乗っている沙助の尻尾を握ろうとしたが、ふと疑問が浮かんだ。 「皆、手をかざすだけなのに、沙助は尻尾を握らないと駄目なの?」 「いや、そういう訳じゃないが、何か決まりがあって変身した方が、気分的に……」 「……はぁ、仕方ないな」 ため息を漏らしつつも、沙助の尻尾を握り刀の魂を具現化した。 カタカタッ やはり刀を持つ手は震えていた。 「よし! じゃあ行くわよ!」 「ちょっと待って!」 里奈は早速突っ込んで行こうと思ったが煉に止められ、突然の静止に勢いを止めきれずに前のめりになる。
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