◆合同合宿イエーイ!◆

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里奈は男を抱えながら、ひたすら走っていた。 「流石に、肉体強化があってもこれはしんどいな……」 「頑張って下さい、里奈様。私には応援することしかできませんけど……」 菊の声が腕輪から聞こえた。 里奈はそれを聞いて呆れた表情になる。 「なーに言ってんの? 菊には腕輪になって頑張ってもらってんじゃん。肉体強化がなかったら、男の人抱えて走るなんて出来ないもん」 「……私、お役に立ててるんですか?」 念を押すように菊は里奈に聞いた。 「役に立ちまくってるから大丈夫だよ。それより、ダークナイトってホントにどこにでもいるんだね」 「そうですね、向こうは数が多いですから」 「どこに居ても、油断は出来ないって教訓かな……」 「油断大敵ですね」 「うん、ですね。さて、もうちょっとスピード上げようかな?」 里奈はそう言って更にスピードを上げ、早く旅館に帰る為に、山のふもとまで急いだ。 ふもとに着くと、早く人に発見されるような場所に男を置き、里奈は急いで旅館に帰って行った。
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