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その頃……
東丘高校の屋上に不審な人影があった。
それは泰陽を探しに来た轟木 剛だった。
剛は仁王立ちしながら、街を眺めていると、部下と思われる人がやって来た。
「空井の弟はいたか?」
「いえ、何処にもいません! 情報によれば、部活動には参加してないようなので、合宿に行ったとは考えない方がいいかと!」
「あーわかったわかった。とりあえず見つかるまで捜せ」
「了解しました!」
部下は敬礼すると、また人探しに戻った。
「っち……さっさと見つかればいいんだが、見つからなかったら、俺にも仕事があるからな……」
ダークナイトであれば、生活が保証されるなんて事は無いので、任務が無ければ学校に行ったり、仕事に行ったりと普通の生活をしている。
なので、学校や会社が休みな時や、夜中しか行動出来ないのである。
剛は段々とイライラしてきていた。
「見つかんなかったら、時間の無駄だ。そんときはこの街一つ……破壊してやるか」
剛は不敵に笑っていた。
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