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朝食を食べ終わり、皆部屋に戻って部活動の準備をし始めた。
「俺、何してよっかなぁ」
泰陽は暇そうに言った。
「とりあえず、山で走ったら?」
「流石、煉! いいアイデアだな!」
「誰でも思いつくから」
そして泰陽を除く、煉、草部、地味は準備を終えると体育館に向かった。
一人残された泰陽は……
「あーあ、晴也も連れてくればよかったなぁー」
今更、晴也を置いて来たことに後悔していた。
旅館の近くにある体育館。
剣道部は体育館の隅っこで整列していて、啓吾は煉達と向かい合って先生から渡された紙を読んでいた。
「えーとな、顧問のメニューによると、午前は普通に練習して、午後は普通に筋トレらしい」
啓吾が言った瞬間、剣道部全員がため息をついた。
「普通に筋トレってそれ自体普通じゃねぇよ」
草部はだるそうな顔をして、そう呟いた。
「今、文句を言ったり、ため息ついたやつ、その場で腕立て伏せ20回だ。って顧問が言ってた」
「顧問、どんだけ用意がいいんだよ」
結局、剣道部は全員腕立て伏せをしてから練習が始まった。
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