◆合同合宿イエーイ!◆

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午前の練習中に、生徒会会長の美雪が体育館にやって来た。 そして手招きで啓吾を呼んでいた。 啓吾だけは練習を中断して美雪の所へ駆け寄る。 「何だよ、練習中だぞ? それに誤解されたらどうすんだ」 「そんなことより、これ見て下さい!」 美雪が取り出したのは、一通の封筒。 啓吾は封筒を受け取り、中身を取り出した。 「手紙?」 啓吾は内容を見て驚いた。 「何だよ……これは……」 「これからどうしますか?」 「とりあえずは夜を待つ。それに手紙を使うってことはびびってる証拠だ。人質ってのは驚いたが、困る事はない」 啓吾は手紙を封筒に入れて美雪に返した。 「生徒会もやることあるんだろ? これはほっといて、さっさと戻れ」 「……分かりました。練習頑張って下さいね」 「わかったわかった」 そうして、美雪は旅館に戻って行った。 啓吾が練習に戻ろうと思ったとき、剣道部や他の部活の人達が、啓吾をじっと見ていた。 そして草部がニヤニヤした表情で啓吾に言った。 「練習中にラブレターですか……先輩は青春してますね」 「……!?……ちげぇやい! 誤解すんじゃねぇ!」
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