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その後、夕食を終えた4人はお風呂に向かった。
お風呂は広くて、湯気が立ち込めている。
「うおぉーー!! 風呂でっけぇーー!!」
風呂に走ろうとする泰陽を3人で止めた。
「体洗うの常識だろ!!」
「ってか泰陽さっき叫んだけど、昨日温泉入ってないの?」
「あぁ、入ってない! ってこれ、温泉!?」
「……泰陽、汚い」
そして4人は体や頭を洗った後、ゆっくりと温泉に浸かった。
「いっい湯だっな! タララン!」
泰陽はハイテンションで歌っていた。
「お前はいつもテンション高いなぁ」
草部が呆れて言うと、泰陽は親指を上に突き立て頷く。
「当たり前だろ? なんせ隣は女湯だぜ?」
「はぁ、なんか予想出来てたよ。ベタすぎる展開だ」
煉は苦笑いしながら、泰陽に言った。
「ベタに忠実にいこうぜ!!」
泰陽は男湯と女湯の間にそびえる高い壁を指差しながら言った。
確かにその壁をてっぺんまで上れば、障害物は無くなる。
「行きたきゃ、泰陽一人で行けよ」
「僕もパス。もし里奈がいたら、確実に来世に飛ばされちゃうよ」
「ちなみに来世とは、次の人生のこと……」
「地味……何故に説明口調?」
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