◆合同合宿イエーイ!◆

41/71
前へ
/845ページ
次へ
泰陽は温泉に置いてある椅子を積み上げ、その上に乗った。 しかし、てっぺんまではまだ手が届かない。 「ぬぅ、晴也がいれば、こんなベルリンの壁なんぞ破壊してやるのに」 泰陽が色々と考えているとき、煉はふとパートナーの存在を思い出す。 (そういえば、朝から沙助見かけないな……) その沙助はと言うと、朝から旅館のマッサージマシンを奇妙に使い、夢中になっていた。 そして泰陽は積み上げた椅子の上で必死にジャンプしていた。 「あーあ、あんな不安定な場所でジャンプなんてしたら……」 草部が言いかけると、予想通り。 積み上げた椅子は崩れ、足を滑らした泰陽は後頭部を打ち気絶した。 「馬鹿としか言いようがないな……」 草部がそう言うと…… 「誰が泰陽の介抱するの?」 煉が疑問に思っていたことを聞いた。 「俺は嫌だぜ? 地味、お前がや……れと思ったけど……」 既に地味の姿がなかった。 「存在感が薄いのを利用して逃げやがった」 「僕も逃げよっかな……」 「頼むから手伝ってくれよ」 そして、煉と草部は協力して泰陽を介抱した。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10773人が本棚に入れています
本棚に追加