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男は拳銃を乱射するが、猫は避けながら、啓吾に近付いていく。
「くっ! もういい! お前ら旅館を狙え!!」
男が叫んだのと同時に、啓吾の肩へ猫が飛び乗った。
ドサっ!
煉には一瞬何が起こったかわからなかった。
啓吾の肩に猫が乗った瞬間、ロケットランチャーは猫に戻っており、二人の男は倒れていた。
そして啓吾の両手には金色に光る短めの日本刀。
「な!? お前ら一体どうした!?」
倒れた男達を見てうろたえ始めた。
「ふぅ……そいつらの猫はもう斬った。んで腹の急所に一発ぶち込んで気絶させた」
「な、なんだと!? お前はそこから動いてないじゃないか!!」
男が叫ぶと同時に、拳銃が何かの衝撃で弾かれ、猫に戻った。
そしてその猫はそのまま動かなくなった。
「どうだ? まだやるか?」
「う、うわあぁぁ!!」
男は倒れた二人を抱えて逃げて行った。
啓吾は男達が逃げて行ったのを確認すると、膝の力が抜けしゃがんでしまった。
「はぁ、はぁ、なかなか慣れねぇな」
煉はその光景を見て、ア然とするしかなかった。
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