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啓吾は煉の話しを真剣な顔で聞いていた。
煉が話し始めて10分が経った頃。
「そうか……空井のお兄さんがダークナイトか。空井はこのこと知ってるのか?」
「知ってます。泰陽も里奈もセイバーナイトなんですよ」
「!?……里奈って木村のことか? 空手で全国行って、お前の幼なじみの……」
「はい、その木村です」
「……今日は色々と驚かされるな……それに恐怖心か……」
「……僕はどうすればいいんですか……怖くて仕方がないんです……先輩は怖くないんですか?」
「怖いよ。かなりね。俺なんか腕一本落とされたことあるもん」
煉は驚き、啓吾の腕を見るが腕はちゃんと付いていた。
「生徒会の川田 美雪っているだろ? あいつもセイバーナイトなんだが、あいつに腕をくっつけてもらったんだよ」
「腕を?」
「そう。腕が無くなった訳じゃねぇから、くっつけるだけで済んだんだよ」
「痛さとかで怖くならなかったんですか?」
「確かに痛かったよ。けど負ける訳にもいかないだろ? 世界の命運は俺達が握ってるんだから」
啓吾は照れ臭そうに言った。
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