◆合同合宿イエーイ!◆

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「確かに世界の危機なんて全然実感無いけど、ほっとく訳にもいかねぇだろ?」 「……はい」 「それにお前は怖いんじゃないと思うよ」 「え?」 煉は驚いた顔をして言った。 「戦う目的だよ。何で痛い思いまでして戦わなきゃいけないんだろう、って思ってるんじゃないか?」 煉は言われた時、沙助と出会った時のことを思い出した。 半ば強制的に巻き込まれた煉にとって、戦う理由などまるでなかったのだ。 「じゃあ、先輩の戦う理由は?」 「理由は至って単純。こいつらが困ってるからさ」 啓吾は肩に乗っている猫を指差しながら言った。 「困ってる奴を助けるのは基本だろ?」 「……はい」 「いずれ見つかるよ。戦う理由が。焦らないでゆっくり探せよ」 「……はい」 「さて、この話しは終わり。他に質問は?」 煉は後一つだけ、気になることがあった。 それはさっきの啓吾の戦闘である。 一歩も動いていないのに、猫は斬られていくという、とてつもない強さの秘密が知りたかった。 「先輩、さっきダークナイトと戦った時、先輩動かないで追い払いましたけど、何したんですか?」
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