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「《属性具現》は分かりました。でもどうやって猫を斬ったのか分からないんですけど……」
「そうだったな」
すると、刀に纏っていた電気は啓吾の体までも纏い始めた。
「え!? 痺れないんですか!?」
「痺れないよ。最初はな、電気を発生させることしか出来なかったけど、《属性具現》は鍛え次第で自由に操れるようになるらしいんよ。んで今は電気を体に馴染ませることで、電気の速度を得たわけよ。つまり、さっきは動いてないんじゃなくて、見えない程の速度で動いてたんだよ。まぁ、1、2回ですぐバテるけどな。とりあえず隊長クラスと戦うなら《属性具現》は必須だな」
煉は隊長という言葉で華月を思い出した。
あの時、華月の手から光線が出た力も《属性具現》の内の一つだったのかもしれない。
「先輩はいつ、武器猫に出会ったんですか?」
「うーん、ちょうど2年前かな?」
「に、2年!? そんな前から武器猫っていたんだ……気付かなかった」
「まぁ、ダークナイトだって表ざたになりたくないんだろ。襲ってくんの夜中だし」
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