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「確かに……じゃあ先輩は僕よりもたくさん戦ってきたんだ……」
「んー、まぁな。でも全然隊長に会わないんだよねぇ。びびってんのかな?」
「《雷》の力、凄いですもんね。流石の隊長もビビると思いますよ」
「よし! じゃあ煉も相手をビビらせるぐらいに特訓するか!」
啓吾は双剣を手から離し、笑顔で提案してきた。
「はい! お願いします!……特訓は夜中ですよね?」
「当たり前だろ?」
(部活の後に特訓か……思ったより厳しい合宿になりそうだ)
「じゃあ僕は明日に備えて部屋に戻ります。里奈にも特訓のこと言っておきますね?」
「あぁ、わかった。しっかり休め」
そして煉は部屋に戻って行った。
煉を見送った啓吾はソファーに飛び込み横になる。
「……キッツイなぁ」
横になってそう呟いた。
雷を体に馴染まることによって驚異的なスピードを手に入れたが、多用は出来なく、使った後の反動でかなり疲れてしまう。
リスクが大きかったのだ。
「俺もまだまだだな」
啓吾はそう呟き、寝ることにした。
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