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「避けるには、相手の行動を読まなきゃ駄目だよ?」
「どういうこと?」
「んー、先輩の動きをよく見るだけでいいの。あたし達は武器猫で反射神経もよくなってるはずだから、動きを見て、攻撃を読んで、上手く避けるだけ。簡単だよ」
「そんなもんなの?」
「まぁ、見てなよ。次はあたしね?」
里奈は煉の前に出た。
「お! 次は木村か?」
「まぁ、さっきみたいにはいかないですよ」
里奈は走り出し、啓吾との距離を詰める。
そして一瞬加速した後、啓吾の視界から消えた。
(早い!?)
啓吾は驚きながらもすぐさま振り向き、刀を振った。
啓吾の背後に移動していた里奈はバックステップでかわし、空振った刀を思いきり蹴り飛ばした。
「やべ!」
刀は啓吾から離れた位置に飛んで行った。
「まだ、後一本あるのか……武器が二つってめんどくさい……」
里奈は啓吾が体制を整える前に走り出し、距離を詰めた。
啓吾はカウンターの要領で、距離を詰めて来る里奈に刀の切っ先を向け突きを放つ。
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