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「あれが属性具現……」
里奈は呆然としながら言った。煉からはメールで聞いていたが、見るのは初めてだ。
「里奈、勝ちに行こう!」
「うん!」
かなり盛り上がってる中、スクワットをやっている泰陽は……
「もしかして、俺がいればかなり有利に戦えんじゃね?」
確かに組み手をしている3人は近距離系だが、泰陽は遠距離系。
泰陽がいれば、少なくとも状況は変わっていたに違いない。
「てか組み手だよな? なんかすんごんバトルっぽいけど……」
泰陽はそう呟いた。
そして、組み手の3人組は睨み合っていた。
そして、啓吾はいきなり走り出した。
「俺に触れたら感電するぜ?」
その言葉を聞いた瞬間、煉と里奈は警戒して、バックステップで距離をとる。
だが、啓吾は刀を二人に向ける。
「《放雷》!!」
電撃が煉と里奈を襲った。
「くっ!!」
煉は咄嗟にポケットに入っていた家の鍵を投げた。
鍵が避雷針となり、何とか電撃を回避できた。
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