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「ハハハ! なら……《地雷》!」
啓吾は双剣を地面に刺し、地面に電気を流した。
「煉! 木!」
里奈は咄嗟に近くにある木を指差す。
一瞬戸惑ったが、煉は頷いて急いで木を登った。
「馬鹿か? 地面から生えてる木にも電気は流れるぜ?」
「ですよね……」
煉は苦笑いしながら言った。
気付いていたのだが、あまりに里奈が必死だったからつい木を登ってしまったのだ。
「煉! 気付いてんなら言ってくれればよかったのに!」
煉と里奈は電撃が来る前に啓吾から離れるように木を飛び移り、ひたすら避けていた。
「よし、せっかくの特訓だからな。新しい技に挑戦するか」
啓吾はそう呟くと、人差し指を上にピンと立てた。
そして集中すると、人差し指の上に電気の球体ができた。
「何だあれ?」
煉は球体を見てそう言った。
「とりあえず警戒はしとかないと駄目だからね?」
里奈は煉に忠告しといた。
そうしてる間にも球体はどんどん膨らんでいく。
そしてソフトボールぐらいの大きさになったところで……
「こんくらいかな」
啓吾はそう呟いた。
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