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「実験その1、《膜雷》!」
啓吾は電気の球体を里奈に向かって投げた。
そこまで球体は速くない。
(実験開始……木村相手でどうなるか……)
「里奈! 避けて!」
「わかってる!」
里奈はすぐに木から飛び降り、球体を避けようとしたが……
「そう簡単にはいかないだろ」
いきなり球体は巨大化し、周りに電撃を放つ。
「!?」
「里奈!!」
里奈は地面に着地した瞬間、思いっ切り地面を蹴りぎりぎりで避けた。
「危なかったぁ」
「木村でぎりぎりってことは充分実戦で使えるな……じゃあ次の実験」
啓吾が遠くで何かをしている間に、煉は里奈のところに駆け付けた。
「大丈夫?」
「何とか」
「それにしても全然近付けないね」
「それに雷って予想以上に凄いしね。勝ち目が無い」
そして啓吾は一本の刀を地面に刺した。
空いた片手に電気を集中する。
「《五指膜雷》……」
啓吾の片手の指にそれぞれ膜雷を作っていた。
「実験2……技の応用」
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