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「うわあぁぁー!!」
煉と里奈はダイビングヘッドで電撃を避けようとした。
「間に合わない!!」
煉と里奈は倒れたまま咄嗟に目をつむり、頭を抱えて衝撃に耐える準備をする。
「…………?」
しかし、いつまでたっても体に変化は無い。
二人は恐る恐る目を開き辺りを見渡すが電撃は無かった。
そして啓吾が苦笑いしながらやって来た。
「わりぃ、わりぃ。双太が疲れたって言うから」
「へ?」
「属性具現ってさ、俺も猫も疲れるんだよ。合宿だから尚更疲れちゃってさ」
「じゃ、じゃあ、電気は!?」
「属性具現も刀離せば消えるけど……だよな?」
啓吾は双太に問い掛けた。
「……うん……それより眠い……」
「あぁ、悪いな。先帰ってろよ」
啓吾はそう言うと、双剣を手放し猫の姿に戻す。
「うん」
よほど疲れたのか、双太は早々に旅館に向かって行った。
「特訓は終わりですか?」
「終わり終わり。また明日だな」
「俺も!?」
泰陽が期待を込めた眼差しでそう言ったが……
「部屋で続きやれ。もちろん明日も同じメニューな」
「……了解」
泰陽は渋々と了解した。
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