10773人が本棚に入れています
本棚に追加
その後、4人は旅館に帰って行った。
そして啓吾は自室に行き、里奈と2階で別れ、煉と泰陽は3階に向かう。
そして、広間に出ると地味が誰かと電話をしていた。
「……うん……無かったね……仕方ないよ……うん、よろしく頼むよ」
そして電話を切った。
「ふぅ~」
地味はため息をつくと……
「相手の声、女の子じゃなかったか?」
「うわぁ!?」
いきなり後ろから声をかけられた為、地味は驚いた。
後ろを向くと、にやけ面の泰陽がいる。
「彼女なのか!? ん!? どうなんだ!?」
「ち、違うよ。古い友人だよ」
「まぁた、そんなこと言って! 母さんは騙されませんよ! ホントのこと言いなさい!」
「か、母さん!?」
その光景を見ていた煉は呆れて……
ドゴッ!
鈍い音が辺りに響く。
「ヴ!?」
煉は里奈に習った泰陽の仕留め方をやってみたのだ。
「ホントだ……ここ殴ると気絶するんだ……」
煉は感心していた。
「地味も泰陽がうざいなって思ったら、この技やりなよ?」
「うん、ありがとう」
里奈の奥義(泰陽専用)は煉から地味までにも受け継がれていった。
最初のコメントを投稿しよう!