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煉と地味と泰陽(気絶中)は部屋に戻ると、やはり草部は寝ていた。
泰陽を布団の上にほっぽり投げると、煉と地味もそれぞれの布団に入り寝る体制になる。
「こんな夜遅くに何をしていたの?」
先程から気になっていたことを地味は煉に聞いた。
「特訓……かな」
「さ、流石斎藤君だ……僕も頑張らなくちゃ」
地味は感心している。
そして、煉は照れ臭そうにしていた。
「斎藤君は何で剣道始めたの?」
「え? えーと、後悔しない為に……かな?」
「後悔?」
「ちょっと昔ね、色々とあったんだよ。里奈にも迷惑掛かってるし……」
「昔何かしちゃったの?」
「……うん……まぁ、色々あったんだよ……」
そして触れてはならない過去には追求しない方がいいと思った地味は深く質問しないことにした。
「ごめん……変な事聞いて」
「……大丈夫だよ。それより僕はそろそろ寝るよ」
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」
電気を消し、二人は寝始めた。
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