◆激戦×決意◆

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「ちっ、興ざめだな。帰るか……」 剛は振り返り帰ろうとした瞬間、とうとう剛の待ち望んだ時がやってきた。 「……!!……反応が出ました!!」 「何!?」 剛は半ば嬉しそうな顔をして、男に歩み寄った。 「……これは……バスに乗ってるのか?……それに高速道路を走ってる……反応は4つです!」 「4匹もいるのか!?……空井の弟かどうかは知らないが、暇つぶしにはなるな」 剛がニヤけながら言うと、剛の肩に乗っている猫が眉間にしわを寄せる。 「暇つぶし? お前の悪い癖だ。油断大敵の意味は知ってるだろ?」 「ハッハハ! オーガ、俺を誰だと思ってやがる? 御形隊の隊長だぜ?」 「何の根拠にもなっていないがな」 オーガと呼ばれる猫はため息をつきながら言った。 すると他の部下達が…… 「4匹もいるなら、俺達にも分けて下さいよ?」 「ハッハハ! 心配するな。俺の狙いは一人だけだからな。他はくれてやる」 「女の子はいるかなぁ!? 女の子はいるかなぁ!?」 太り気味で眼鏡を掛けている男は興奮しながら言った。 「わかったわかった、女がいたらおめぇにくれてやる」
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