◆何者!?◆

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里奈を家の前、ちゃんと自宅に入るのをしっかりと見届けると(余りの慎重さに引いていたが)、自分も隣の自分の家に向かう。 ポケットから鍵を出し、玄関の扉を開け明かりを点けると、煉は驚愕した。 「やぁ、少年」 そこには玄関のマットにちょこんと座っている先程の喋る猫がいたのだ。 「うわぁぁ!? 何でいるの!? てかどうやって家に入ったんだ!?」 驚いた為か手に持っていたビニール袋を落とし、猫にそう叫んだ。 たまごが割れたことに、煉は気付いていない。 「ふむ、二階の窓が開いてたからな、そこから入った」 「窓!? じゃあ、それはいいとしてなんでここにいるの!?」 「パートナーだからだ」 「パートナー!? それってやっぱり……」 煉が言いかけた時、猫は頭を下げてきた。 「そうだ。戦いに巻き込むことになる。しかし君しかいないんだ! 拙者のパートナーになれるのは!」 猫は更に頭を下げた。
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