◆激戦×決意◆

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光は段々と消えていく。 泰陽は恐る恐る目を開き周りを見ると、グランドには泰陽と剛しかいなかった。 「み、みんなは!? どこ行った!?」 「他の奴のことは心配すんな。それより自分の心配をしろよ?」 剛は大剣を肩で担ぎ臨戦体制に入ると、不気味に微笑みながら言った。 「ちくしょう……」 仲間がいないという状況に険しい表情を浮かべた泰陽はそう呟く。 そして、体力を削りマガジンを作ると、それを二丁拳銃にセットした。 「銃か……音とか心配しなくていいからな。俺の部下に結界の能力者がいる。学校の周りに結界張って外からは何も見えないし、音も聞こえない」 「つまり、助けに来てくれる奴もいないのか……」 「ハッハハ!! 助けに来たとしても、俺が殺してやるよ」 「……(くそ! 隊長相手に俺一人で勝てんのか!?)」 泰陽は不安に駆られていた。 華月に会う為には命懸けということは自覚していた。 だから煉みたく恐怖心を感じることは無かったのだ。 しかし…… (こいつは今までみたいな雑魚じゃない!) 剛のただならぬ雰囲気が、初めて泰陽に恐怖を感じさせていた。
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