◆激戦×決意◆

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「あの……もしかして私、いけないことをしたのでは?」 突然、美雪は控えめにそう言い出す。 「へ? いきなり何言いだすんですか、川田先輩」 「私、レイピアを持っていた男性が属性具現を使う時、怖くなって木村さんの服を掴んでたんです」 「だから、一緒に飛ばされたのか……でもあたしは先輩が来てくれて気が楽になりましたよ?」 里奈が笑顔でそう言った瞬間、小田倉が里奈を指差しながら興奮し始めた。 「君のその優しい言葉、萌えぇぇぇ!!」 小田倉がそう叫ぶと同時にピンク色のオーラが勢いを増す。。 それを見た里奈は驚いていた。 「え!? デブが燃えた!?」 「違うよぉぉ! 燃えたんじゃなくて、萌えたんだよぉ! 燃えと萌えでは火力が違うんだよぉぉ!」 「ややこしいな! もう!」 「そのツンツンした態度も萌えぇぇ!」 オーラは更に勢いを増す。 美雪はそのオーラを見て違和感を感じたのか、険しい表情になる。 「木村さん、あまりあの方を刺激しない方がいいです」 「え?」 「気付いたのかなぁ? 僕の猫の能力は、萌えれば萌える程、僕の肉体が強化されるのだぁぁぁ!」 「そ、そんな!」 「木村さん、あの方のオーラ、既に2回勢いを増してます。気をつけて下さい」 美雪は真剣な顔で里奈にそう忠告した。
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