◆激戦×決意◆

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「さぁ、僕を萌えさせてくれよぉー!?」 小田倉はいきなり地面を蹴り突っ込んで来た。 「くらえぇー!」 小田倉は走ってきた勢いを乗せたパンチを繰り出してきたが、里奈はそれを右手の甲で払うように弾く。 そして、隙ができた小田倉の腹を蹴り飛ばす。 「痛ぁぁい!」 「休ませるか!」 里奈は吹っ飛んだ小田倉との距離を一瞬で詰め、得意の上段蹴りを放とうとしたが、そんな状況の小田倉の視線はあらぬ方向に向いている。 「ちら見スパッツ萌えぇ!!」 「え!?」 里奈は慌ててスカートを押さえ距離を取った。 今日は学校の制服だったのを完璧に忘れていたのだ。 「うほほぉー! 君達なかなか萌え要素たっぷりだねぇー!」 「うざったいなー! まぁスパッツだったからよかったけど……でもまたデブが強化しちゃった」 「うーん、女の子の私達には不利ですね……」 美雪は悔しそうにそう呟く。 「不利というか、アレ完璧に女子が相手の場合専用の能力ですよね」 「……困りましたね」 「とりあえず川田先輩は下がってて下さいね?」 里奈は美雪の前に一歩踏み出しそう言った。 「いや、サポートはさせていただきます」 「サポート?」 「えぇ、サポートです。属性具現……《花》」 美雪が扇子を広げた瞬間、美雪の周りに赤、黄、緑、桃、黒の5色の花のつぼみが床から生えてきた。
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