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「ふおぉー!」
「はあぁぁ!」
里奈と小田倉の攻防はかなりの激しさだ。
小田倉は尋常じゃないスピードでパンチを繰り出し、里奈はそれを受け流すか、避けるかでやり過ごし、時折距離をとる。
「くそ!」
防戦一方だと勝ち目が無いと判断した里奈は回し蹴りを放つが、小田倉は腕でガードする。
その瞬間、小田倉が消えた。
小田倉の向かった先は勿論美雪。
「しまった!」
小田倉との戦闘に集中し過ぎて、里奈は美雪から離れてしまったのだ。
里奈と同等の身体能力の小田倉は消えるように、美雪の所へ向かう。
「え!?」
突然急接近した小田倉に驚く美雪。
「眼鏡ちゃん……終わりだね!」
小田倉は拳を振り上げた直後!
「させるか!」
里奈は小田倉の顔の頬に跳び蹴りを放つ。
しかし、小田倉はよろけるだけで吹っ飛ばすことはできなかった。
そして里奈は足を掴まれ、思いっきり床に叩きつけられた。
「うぐっ!」
「女の子ならキャアァ!って言わないと」
小田倉は叫ぶ振りをしながらそう言った。
「調子に乗んな!」
里奈は床に横になった状態から足払いをした。
小田倉は簡単に体制を崩し倒れる。
「はあぁぁ!」
そして里奈はすぐに立ち上がり、隙が出来た小田倉に右足を高く上げかかと落としの体制に入る。
「やっぱりスパッツは萌えるねぇー!」
「んなの知るかぁ!!」
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