◆激戦×決意◆

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「僕のハチマキを奪おうってか!? そんなことはさせないよぉー!!」 小田倉は里奈に接近し両腕を引く。 「うららぁー! 《ガトリングパーーンチ!》」 小田倉のパンチの連打。 里奈はそれを見切って手で弾くか、避ける。 (……くっ!……一発が重い!!) 「ほらほらほらほらぁぁー!! どうしたぁー!?」 「……くそ!!」 里奈はひたすら受け流すが、反撃する暇がない。 防戦一方だと、また肉体強化で差が出て先に里奈の体力が切れてしまう。 まさに、成す術無し。 そう里奈が思った矢先…… 「ぬあ!?」 小田倉の動きが突然止まった。 しかもパンチをした状態で固まったかのように。 「う、うごけねぇ……」 「何が……起きたの?」 里奈は呆然としていると、美雪が里奈のところへ駆け付けた。 「やっと効いてきましたか」 「先輩がやったんですか?」 里奈がそう言うと、美雪は扇子を広げ微笑む。 「黄色の花の花粉は痺れ粉です。さっき目潰ししたときに付けちゃいました」 いたずらしちゃいました的なノリで話す美雪。 「ハハハ……これが属性具現の戦い……」 里奈は安心したのか脱力して、座り込んでしまった。
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