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「くそぉー!」
小田倉は精一杯体を動かそうとするが、痺れて全く動けない。
すると里奈が不気味な笑みを浮かべながら、小田倉の目の前にやってきた。
「女子を殴るなんてありえないよねー。とりあえずお返しはさせて貰うから」
里奈は小田倉の頭に結んであるハチマキを奪った。
その瞬間、ハチマキは猫に戻る。
「先輩、これお願いします」
「はい、了解です」
里奈は猫を美雪に預ける。
「な、なにをするつもりだ!?」
「別に、何でもいいじゃん」
里奈は小田倉の目の前で軽くジャンプし、更に小田倉の肩に乗り、またジャンプした。
高い位置までジャンプした里奈は片足を上げて、かかと落としの体制に入った。
「はあぁぁ!」
「やめろぉー!」
里奈は何もせずに静かに着地した。
目の前には泡を吹いて気絶している小田倉。
「女子を殴る最低なアンタにあたしの蹴りはもったいない」
「木村さん、カッコイイ決め台詞ですね」
こうして苦戦を強いられたものの、里奈と美雪の勝利は決まった。
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