◆激戦×決意◆

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攻撃を見ないで避けられた。これから想像できる属性具現はある程度予想がつく。 「属性具現()……俺の動きや行動を《読》めるのか……」 「気付いたか。俺はその属性具現のおかげで今まで生き残ってこれた」 「……成る程ね」 啓吾はそう呟きながら、また片手に電気を集中させる。そして5本の指先にはちいさな電気の球体。 「これならどうだ! 《五指膜雷(ゴシマクライ)》!」 啓吾はそれを全て武田に向かって投げる。 それを見た武田は手を覆う装甲のような物をいじくり始めた。 武田の腕を覆っていた手甲から姿を表したのは、いくつもの銃口。 「は?」 啓吾は素直に驚いた。 「あの球体、拡散するんだろ? なら早めに撃ち落とす」 機関銃のごとく銃弾を放ち武田はすべて膜雷を撃ち落とした。 そして銃口を一旦しまい込み、またもや手甲をいじる武田。 今度は手甲から小さな円筒が姿を表した。 武田はそれを啓吾に向けると不気味に微笑んだ。 「燃えちまいな!」 なんと円筒から火炎放射が放たれた。 真っ白な部屋を赤く染めながらもそれは容赦無く啓吾を襲う。
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