10774人が本棚に入れています
本棚に追加
「おいおい! 嘘だろ!?」
啓吾はヘッドスライディングで横っ飛びし、ぎりぎりでかわす。
その際、地面に刺しっ放しの刀は火炎放射の餌食になった。
「啓吾! 下半身がすごく熱い!」
双太は悲鳴を上げている。
どうやら火炎放射によって焦げてしまった刀は双太の下半身らしい。
「うるせぇ! 俺だって何が起こってるかさっぱりなんだよ!」
「動物虐待だぁー!」
啓吾は立ち上がり武田を見るが、また慣れた手つきで手甲をいじくる武田。
「今度はどんな兵器が出てくんだ!?」
啓吾は残り一本の刀を構え、何が来ても対応出来るように警戒した。
今までに見たことの無い展開によって啓吾はかなり焦っている。
今度は黄色の円筒。武田はそれを啓吾に向けて構え……
「くらえ!」
一瞬、部屋を閃光が埋め尽くす。
それは一瞬だった。啓吾は違和感のある頬に軽く触れる。
啓吾の頬を僅かに掠ったのは光線だった。
啓吾は軽く焦げた頬をさすりながら冷や汗をかいていた。
「ちっ! 掠ったか。まだ調整が足りないな……」
「……マジかよ」
最初のコメントを投稿しよう!