◆激戦×決意◆

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目の前に迫る斧を啓吾は右手に持つ刀で防いだ。しかし斧が重いのか、それとも武田の力が強いのか、啓吾は顔をしかめ長く受け止めることが出来ずに、斧をそのまま受け流し後方に跳び少し距離をとる。 距離をとる啓吾目掛け、武田はすかさず光線を放つ。 「くらえ!」 啓吾は顔面に迫る光線を首を傾けてかわし、電気を帯びた片手を武田に向けた。 「《放雷》!」 そして広範囲に電撃を放つ。範囲は広いが威力は小さい。 武田はそれを読んで横っ飛びでかわそうとするが、予想以上に範囲が広く、 バチッ! 「ぐわ!!」 武田はそのまま倒れた。一瞬体が痺れて、立ち上がるのがやっとだった。 もちろん、その隙を啓吾が見逃すはずはなく、 「もらった!」 啓吾は武田の持つ斧を思いっきり刀で叩き弾いた。斧は宙を飛んでいる間に猫に戻り、啓吾は猫だけを見据えて刀を振るった。 しかし、 「うっ……!」 啓吾の刀を持つ腕に小さい針がたくさん刺さった。 武田は猫が斬られる寸前に手甲の中身を変えて、毒針を撃ったのだ。 啓吾は毒に侵されながらも刀は離さない。 力強い目をして武田を見据えている。
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