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「恐怖?……んなもんとっくにごみ箱に捨てたさ。お前とは戦いに対する覚悟が違うんだよ!」
啓吾は威圧的に叫んだ。彼にとって武器猫はパートナー。武器猫を信じきれず、他の武器を使って戦う武田が許せなかった。
「武器猫は生き物なんだよ。属性具現だけを利用する道具じゃねぇんだよ。斧が使えないから、別の武器を使う?……ふざけんじゃねぇよ」
「何を言うと思ったらそんなくだらないことか!俺はメカに強いんだ!それを活かして何が悪い!」
「……なら勝手に言ってろ……俺は絶対に負けねぇから」
「戯れ事を言いやがって!何が武器猫は生き物だ!戦う為の武器なんだから道具と同じ扱いなんだよ!」
武田は手甲から火炎放射を放つ。啓吾はそれを走ってかわし、さらに走り続ける。
「しまった!」
武田は啓吾の考えを先読みしたが、気付いたときには遅かった。
「今度こそもらった!」
さっき啓吾は武田に接近し、雷の槍を手甲に向けて放った。その時から啓吾の作戦は始まっていた。
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